Home > イベント > 2010年6月 第2回ライティングソリューション・セミナーの報告

アロー・ユーイーシー・ジャパン株式会社イベントandセミナー情報

以下は、第二回(2010年)セミナーの報告です。
第四回セミナー(2011年6月)については、こちらをご覧下さい。

開催日時 2010年6月25日(金曜日) 、13:00~17:30
場所 ベルサール八重洲(2階) Room D&E 


*以下は、セミナー参加者の私見によるレジュメです。正確さに欠けるかもしれません。
また、主催者(Arrow社、Cree社)の見解を示すものではありません。

オープニングご挨拶  : アローUECジャパン : 上原 茂

要約:
 arrow社のビジネスはリーマンショック後も拡大を継続。その牽引役はアジア太平洋地域を担うArrow Asiaであること、また、ホワイトハウス、DOE、日本を含む各国行政の省エネルギー推進政策により、LED照明が大規模市場を形成しつつあることが示された。

プログラム1:アローUECジャパン:ライティング・ソリューション紹介 :木村 一秋

要約:
 Cree社LED製品動向と連動してArrow社が提供するソリューションの全容。Cree社製品の戦略的優位性、製品技術動向、知的所有権およびそのコスト負担など。近い将来、LED基本特許が公開されたとしても、Creeの優位性は揺らぐことが無い。業界最前線でしか知りえない情報が続々。そして、このセミナーの合言葉、
「 LEDといえばCree、
 ソリューションはArrow !!」

Arrow ライティングソリューションが提供する利点



Arrow 経由の流通、お取引の利点

プログラム2: Cree社(クリー) :基調講演 Mr. Lee Soo Ghee

要約:
Cree社製品分野、ロードマップ、ソリューション例:上海万博会場での同社LED大量採用、米国内での高速道路や駐車場、大学、店舗などの実装例

次期製品:XM-LおよびMP-Lシリーズが注目。シングル・ダイのXM-Lは、160lm/Wで, 750lm @ 2A(最大値) 。複数ダイを搭載したMP-Lは、最大1500lm、これ1本で75Wクラス在来電球に置き換え可能という(消費電力16W 程度)。開発レベルでは208lm/W を達成している(Jan 2010) [注*1]。

余談: 壇上でサッカー日本代表のジャージーに着替えたLee氏は「オメデトウ、ジャパン」と話し始めた ( 同日早朝、FIFA日本代表はデンマークを破り決勝進出を決めていた) 。

プログラム3: Cree LED Components for LED Lighting Applications : Mr. KUAN, Y.C

要約:
 Cree社はSiC(炭化ケイ素)ウエハーの世界最大手でもある。Cree社LEDのSiCサブスレートを他社製品の基材、たとえばサファイアと比較すると熱伝導率は8倍以上。SiCサブスレート自体が熱搬出経路を担う設計なので、熱抵抗が激減する。同一消費電力ならTj:ジャンクション温度が低下し、高い環境温度:Taを許容する。ライフタイム:L70が伸びる。 これは、Cree 製品の最大の特徴と指摘する。

具体的に、Rth j-b:ジャンクション-基板間熱抵抗の寄与、他社類似製品との比較が実測値で示された。次期製品、MP-Lの実測値も含まれていて、この日のこのセミナーが 全世界初公開 となった。
 さらに、ライトバルブ(電球)スタイルの製品や街路灯製品、特に、75W/400W HPS(高圧ナトリウム灯)のLED置き換えについて、設置条件からシミュレーションをかけてコンポーネント選択からドライバー回路・筐体設計まで、具体的な手順と参照デザインが例示された[XP-G 36本搭載、700mA駆動の構成例 ]

休憩

行列ができてしまったSTmicro社の展示。

LedLink社展示、多彩多様な光学製品群。

ヒートパイプ、ベーパーチャンバー、ダウンライト用シンク、その他、サーマルソリューションの数々。CMインダストリー社展示。

Cree XLamp® MPL-EZWとZyWynドライバー評価ボード。アローUEC社の力作?

プログラム4: STマイクロエレクトロニクス社 :多胡博史氏

エネルギー効率を重視したLEDライティングソリューションの手法
 LEDと電源をあわせた効率の向上は市場の要求である。米国 "ENERGY STAR"では、力率PF>0.9(個人住宅でも0.7)。また、複数電源相互の高調波ひずみ干渉というリスクもある。LED電源から電解コンデンサーを排除することが望ましい(特に在来型電球置き換えといった実装)。そのような指針から、STマイクロ社は、アプリケーションの分野、規模、電源種別毎に、膨大なLEDドライバー・ソリューションを提供している。オフライン、DC-DC、LEDアレイといった用途別に多数の評価ボード、アプリケーションノートが紹介されていた。

PWM ControllerVIPer Plus•Controller+800V avalanche rugged MOSFET PF>0.9
L6562A•Triac dimmable、High Power Factor Flyback Controller
Flyback MOSFETSuperMESH 3• High safety margin & ruggedness• Low Conduction & Switching Losses
MDMesh II(Super Junction)• Up to 800V with the best RDSon in the market • Best-in-class in dynamic dv/dt • Low input capacitance and gate charge, low gate input resistance
Half Bridge MOSFETFDmesh(Super Junction)• Lowest RDson and ultrafast body diode permits to increase the efficiency in switching • Avalanche and cross-conduction phenomena robustness
SuperFREDmesh• Ultrafast body diode permits to increase the efficiency in switching • Outstanding dv/dt capability • Extremely low trr • Ideal for ZVS resonant topologies
Resonant ControllerL6599AT• Optimized light load management (suitable for dimming solutions) • interface with PFC controller and improved protections • Extended Temperature range (-40÷150˚C)
Schottky DiodesSTPSxx• Wide product range in Vf / Ir trade off. Avalanche ruggedness.

プログラム5: エスパワー・ソリューションズ株式会社 :"RGBW LED 自動制御システム"紹介 :菅沼茂実氏

 台湾スミダ社のLEDドライバを搭載したESPower社製品 IV40070 (4ch LED Driver) および Cree XLamp® MC-E Color (RGBW)  LED の組合せによる調色制御の解説。Planckの黒体輻射式から色温度対スペクトラム強度を導き(excelのVBAで容易に解けるという)、人間の目の分光特性から色の”見え方”が畳み込みで算出できる。XLamp®MC-E でカラーチェッカーつまりJIS Z 8726の演色評価用色票計15色を照らす。USBカメラで撮影してパソコンに取り込み、計算する。IV40070上のdsPIC33FがMC-E のLEDを4ch個別にPWM制御する。単なるデモにとどまらず、色彩モデルとかCRI:演色指数を理解する上でも貴重な解説だった。

プログラム6:LedLink株式会社 :Linking LEDs to the Real World : Mr. James Tsai

 同社は、光学レンズ、カスタマイズ基板、半製品モジュールなどのソリューションサプライヤーとして、Cree、Osram、Seoul他各社に製品を提供している。
 光学デザインおよびシミュレーションによる照度分析、斑点分布分析、色分析、曲線分析(ビーム角度)といった技法を紹介。 その応用例として、街路照明の設計手順が示された。街路灯単体ではなく、並列する車道と歩道に沿って立ち並ぶ複数の街路灯について、照明効果をシミュレート、最適化を求める。即戦力とも言える事例紹介だった。

プログラム7: CMインダストリー株式会社:Cooler Masterのソリューション :三浦 正雄氏

 LEDでTj:ジャンクション温度の上昇は、デバイス破壊、輝度の早期低下(寿命の低下)、その他の劣化を招く。通例、LEDには軽量コンパクトなサーマルソルーションが求められる。軽量化の手法としてヒートパイプがある。開発プロセスにおいて、CMインダストリー社は、熱解析シミュレーションを採用している。なお、CPU等のICデバイスは熱破壊に対する自己防御機能を備えているが、LEDにはない。この為、LED放熱系は、他と異なる配慮を要する。

Q&A

Q1: レーザ安全規格とLEDについて:
A: Cree社HPなどにドキュメントが掲載されています。XLamp WLEDについて、Class 2 (IEC/EN 60825)相当の安全なデバイスとの記述があります。
   http://www.cree.com/cn/products/pdf/XLamp_EyeSafety.pdf
Q2: STmicro社、車載機器について。ULなど公的規格への整合性は?
A: AIAG自動車業界団体によって開発された集積回路用の品質テスト手順。AEC-Q100に準拠しています。
  ご参考: A597xD - step down switching regulators for automotive applications

注1 補足: Cree Breaks 200 Lumen Per Watt Efficacy Barrier
 同社の開発レベルでは208lm/W を達成している。
http://www.cree.com/press/press_detail.asp?i=1265232091259
 その測定条件は、室温で350mA 流して4579Kの光出力208lmnとある。実験環境での実験値ではなく、ほぼ実用環境で1W相当の実稼動に近いデータであることが重要で、プログラム1:木村氏が指摘するCree社の優位性を裏付けるものだろう。

終了・おみやげ

先着限定配布のノベルティ、Arrowトーチランプ。AA(単3)電池1本、Cree LEDシングル1W 、70lmn。




*本ページ内容は、セミナー参加者の私見に基づくものです。主催者(Arrow社、Cree社)の見解を示すものではありません。

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